答えは玉子焼きにあった
私の彼に対する好意は愛情なのか、それとも長年連れ添った故のただの情なのか
時々、分からなくなってしまうことがある
彼はとても優しい人だ
そんな彼に惹かれていた
が、その優しさに慣れてしまったのだろう
私はなんて贅沢でぬるい人間なのだろうと自分でも思う
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愛情なのか情なのか
その答えが今朝分かった
私は毎朝、彼と同じ時間に起きて彼の朝食と昼食のお弁当を作る
これはルーティーンなので優しさではない
今朝もいつものように玉子焼きを作った
一部が少し焦げてしまったのだが、六等分に切って焦げていない綺麗な面の玉子焼きを彼のお弁当に無意識に詰めている自分に気がついた
私は恥ずかしながら食べ物への執着心が強い
そんな私が焦げた部分は自分用に残し綺麗な面を彼に譲っていたのだ
しかも無意識だ
彼に対する情には愛がたしかにあると確信できた
そんないつもと変わらぬ朝だった